【幼稚園教諭】子どもの笑顔が一番。現実は保護者からのクレームの嵐で精神的に崩壊寸前だった話

【幼稚園教諭】子どもの笑顔が一番。現実は保護者からのクレームの嵐で精神的に崩壊寸前だった話

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
25歳

【当時の職業】
幼稚園教諭

【当時の住まい】
実家の一軒家で親と同居していました。
親と同居だったので、特に無駄な出費はなく、ご飯も朝夕と無条件に出てくる生活を送れていたので、感謝しています。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今は退職し主婦





【就職のきっかけと経緯】
元々幼稚園の先生に憧れていて、幼稚園教員免許を取得しました。
勤務先の園を志願した一番の理由は、母校だったからです。
また、常に最先端をいく幼稚園だったので、新しい意見を取り入れてもらいやすいのではないか?と思って志願しました。
入園後最初の2年間は担任を持たず、フリーという立場で各クラスを回れるのも良いなと思いました。
様々な先生の良いところ取りをして、より良い先生になれる努力ができる環境が特徴的だと感じました。

【環境と仕事内容】
幼稚園教諭として、各クラスの担任業を行いました。
職場環境はとても良好で、いわゆるお局的な人はおらず、みんながフレンドリーな職場でとても働きやすかったです。
休日もしっかりしており、特に残業がないのが魅力的でした。
いわゆるお持ち帰り業務がほぼなかったので、オンとオフの区別をしっかり付けることができた環境には感謝しています。

【大変だった時期】
入園後3年目で初担任を持った時、それまでのフリーという立場とのギャップで心身ともに大変でした。




【大変だったこと】
幼稚園教諭という立場上、やはり健康面と体力面の管理には気を付けました。
担任を持ってしまった以上、幼稚園が開いている時期に休むことは極力避けなければなりません。
したがって、健康管理には気を付けましたし、お酒を飲むのも金曜日と土曜日の夜だけと決め、夜更かしはしないように徹底しました。
体力面でも、子供たちは常に全力で先生に向かってきてくれるので、子供たちと対等に遊んであげるために体力作りも徹底しました。
家では、ストレッチを兼ねた軽い筋トレを行い、時には土手沿いを走ることも。
普通のサラリーマンとは違う職業なので、学生時代の友人と集まる時は職場の話についていけないこともありました。
また、子育てに熱心な親御さんが多い幼稚園だったので、ほんの些細なことでもクレームに繋がってしまうことも多々ありました。
大切なお子さんが怪我しないように目を配ることに必死でした。

【大変だった期間】
担任を持った1年目だけです。
2年目以降は、手を抜くところは抜いていいんだということが分かり、効率的に担任業を全うできたかなと思います。




【当時の心境】
体力的な面で、週の後半になるとどんよりした気持ちで出勤していたのを覚えています。
また、担任の技量が試される発表会や音楽会、運動会の前にも、精神的にきつかったです。
「なんでうちのクラスだけ出来が悪いんだ」とクレームを言ってくる親御さんもおり、子供たちには「お願いだからしっかり振りを覚えて!」と心の中で思っていました。
そういう時には、オフの時間に普段は買わないような高級スイーツを買ったりして、自分を褒めたたえながら耐えました。

【職場が大変だった原因】
幼稚園教諭という性質上、職場が大変だったのは仕方ないことだと思います。
親御さんからのクレームに関しては、地域柄仕方ないのかな?とも思っています。
というのも、勤めていた園は、市内でも比較的立地が良く、小学校お受験組が比較的多い幼稚園でした。
したがって、子供の教育に目を光らせている親御さんが多かったからです。




【仕事で良かったこと】
子ども達に「先生大好き!」と言われたことです。
また、年度末には親御さんからも感謝の気持ちを述べてもらう機会が多く、「幼稚園教諭として働いてきて良かったな」と思える瞬間でもありました。
さらに、発表会や音楽会などでも、子供たちの成長を間近で実感することができ、「私のやってきたことが身になっている!」と思えることができたのも嬉しい瞬間でした。




【特にひどかった最悪の出来事】
年長担任時、小学校に上がる子どもたちのため少々厳しい指導をしていたのですが、それに対してクレームが入りました。
子どもを無意味に怒るな、もっと優しい言い方をしてほしい、いきなり厳しくなって意味がわからない等々。
こちらとしては、子ども達が小学校でいきなり厳しい環境になって恐怖を覚えるより、幼稚園時から厳しい指導に慣れさせたほうが良いのではと思ってやっていたことです。
しかも、歴代の年長担任も実践していることを真似してやっただけなのに、年長3クラスある中で、私だけが怒られました。
親御さんの考え方も分かりますが、幼稚園に預けている以上、幼稚園の方針に従ってくれとさえ思いました。
なぜ、私だけがお叱りを受けなければならないのか、やるせない気持ちでいっぱいでした。




【相談した人・助けてくれた人】
同僚は実母に愚痴をこぼしていました。
また、先輩後輩の垣根があまりない幼稚園だったので、先輩にもたびたび相談し、心の負担を軽くしていたのを覚えています。
何かを実践したほうがいいよ、と声をかけてくれる先輩も多くいましたが、私が嬉しかったのは「そんなの気にしなくて良いよ!うちのクラスなんてもっとひどいから!」と共感後に自分クラスのほうがモンペはいっぱいいる!と勇気づけてくれた先輩でした。
他の先生たちも頑張っているんだから私も頑張っていかなくちゃ!という気持ちになれ、心が軽くなったのを覚えています。

【改善のための行動】
とにかく、親御さんのことを考えるよりも、子ども達のことを第一に考えました。
親御さんを恐れるあまり子ども達の教育を止めてはいけないと思ったからです。
子ども達が悪さをすれば怒りましたし、良いことをすればこの上なく褒めました。
すべての親御さんから理解を得られなくても良いと割り切って、子どもたちと限りある時間を目いっぱい楽しむことに専念しました。




【現在の状況と心境の変化】
結婚して妊娠したことで、職場は退職をしました。
もちろん、産休という選択肢も有りましたが、働いていた幼稚園で産休後戻ってきた先生はおらず、みんな退職をしているからです。
また、働いていた幼稚園は先生の平均年齢がとても低く、産休明けで30歳前半になる私が戻れる場所はあるのか?という漠然とした不安もありました。
もちろん、せっかく取得した幼稚園教諭免許ですから、子育てがある程度落ち着いたら復職したいと考えています。
元々働いていた幼稚園に戻れれば良いですが、他の幼稚園であっても努力していきたいと考えています。

【学んだこと】
自らの職務を全うする、です。
たとえ、他人にどう見られようと、自分の仕事は自分にしかできません。
だからこそ、100人いたら100人に褒められなくても良い、たった1人でも理解してくれる人がいたら、それが励みになるという精神で仕事をしていました。



【当時の自分へのアドバイス】
とにかく親御さんの意見は流すように聞けば良いと思います。
親御さんは家庭で子育てを担当する人、幼稚園では幼稚園教諭が子育てを担う人と割り切り、幼稚園は幼稚園のやり方があると強く思っていて欲しいです。
また、同僚はもちろん、先輩や後輩がとても良い人ばかりなので、とにかく何かあったら一人で抱え込まず、人に相談してください。
きっと素敵な幼稚園教諭生活を送れるはずですよ。